各種予防

ワクチンについて

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固体免疫と集団免疫

特定の感染症から守ることを目的に、
飼い主さんが個々で自分の愛犬や愛猫にワクチン接種を行い、
病気を予防する免疫を「個体免疫」といいます。
周囲の7~8割の犬猫がワクチンを接種し、個体免疫を高めていれば、
その病気に感染する可能性は低くなり、病気の蔓延を防ぐことが出来ます。
それを集団免疫といいます。


毎年接種が必要な理由

アメリカでは3年に1度のワクチン接種でよい地域が約30%あります。
それは「集団動物の75%以上が予防をするとその病気が流行らない」
シャルルニコルの法則に当てはまっている地域だからです。

日本の接種率は、犬で3~4割、猫で2割程度と低いので、安全を考えると毎年のワクチン接種が必要となるのです。
また、ワクチン接種をしても、3年経てば当院で使用している新型のワクチンでさえも、
パルボが約20%、ジステンパーが40%、感染を抑える力が低下してしまうのです。


ワクチンの欠点

勿論ワクチンを射っていても、100%病気が防ぎきれる訳ではありません。
動物自身の免疫が低下している状態では、感染が防ぎきれないことがあります。
また副反応(副作用)が起こることがあります。

副反応には、熱が出て元気がなくなる、注射箇所が痛くなる、短期間の嘔吐や、
下痢がありますが、症状が軽ければ様子をみてもらっても良いでしょう。
顔が腫れる症状(ムーンフェイス)が4時間以内に起こることがありますが、
気管まで腫れて呼吸困難につながることがあるので、アレルギー反応を抑え
る注射をうつ必要があります。

また確立はかなり低いですが(私の場合、17年間で1度)、血圧が下がり、
ぐったりとした症状のアナフィラキシーショックになることがあります。
この状態は、注射後直ぐ(遅くても30分以内)に起こり、生命にかかわるので、
急いで対処する必要があります。