各種予防

ハンドリングの重要性

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ハンドリングの必要性/リーダーシップ

病気の治療や予防のために動物病院に連れて来られたペット達が、

恐怖や不安を感じてしまうケースは沢山あります。

それは慣れない場所や、知らない人に触られたり、押さえつけられたりすることによって起こるストレスです。

このようなストレスをなるべく受けないようにするためには、病気にさせないことが一番良いのですが、

年齢を重ねるにつれ、病院を訪れる機会も増えてきます。

ストレスを避けるためには、子犬の頃から沢山の人に体中を触ってもらい、
体を触られることに慣らすことが大切です。

(知らない人間も怖くないと教えてあげます。)

また飼い主さんも体中をやさしく撫ぜたり、
足拭き、ブラッシング、歯ブラシなど、日常のケアをかねてスキンシップを
とってあげて下さい。
(触られることに対する警戒心を和らげることが大切です。)

慣れないうちは嫌がって暴れたりすることもありますが、
おやつや食べ物を上手に利用した方が効果は良いと思います。

コツは犬が嫌がる前に辞める事と、
少しずつ触っている時間を長くすることです。
体を触られること=おやつ=良いイメージとなります。

また飼い主さんが、良きリーダーとなることも重要です

おやつを使って、おすわりやふせなどのトレーニングを行ったり、
おもちゃを使って遊ぶ際のルールを教えたり、
飼い主にお腹をみせる練習をするなどの訓練を、遊びの中で行うことが大切です。
(遊びの中では飼い主さんが主導権を握り、犬がゲームに飽きる前に、飼い主さんから辞めるようにします。)

ただしタオルの引っ張り合いは、してはいけません。

また、飼い主さんの食事より先にご飯を与えない、
(例えばライオンは優先順位があるので、お父さんが先に獲物を食べます。)

人間が座るソファや椅子に座らせない、
(犬を人間並みの位にさせないこと)

廊下で寝ているワンちゃんを自分から避けて通らない、
(自分より弱いと思わせないため)

などの事に気を付ける必要があります。
でないとワンちゃんが人間よりも自分のほうが偉いと勘違いしてしまい、
飼い主さんの言うことをきかなくなってしまうことがあるからです。

また、子犬にワクチンプログラムを終了した後、
積極的に散歩に連れて行くことも子犬が社会性を身に付けるためには重要です。

生後3~14週間に全く外に出さない場合、子犬の精神的な発達に悪影響を及ぼすことがあります。
うまく周囲の環境に順応できなかった子犬は、興奮しやすく、神経質になりやすく、
後に問題行動を起こしやすいと言われています。

同様に、早期の母子分離も犬同士の社会化不足、
子犬の情緒不安定と攻撃性の増加など、
性格形成に大きな影響を与えますので
注意が必要です。

子犬の時期にこのような躾が実施されず、問題行動が確認される場合、
行動治療には綿密かつ長期的な脱感作プログラムが必要になります。

但し、理論上治療は可能ですが、実践が非常に困難な場合が多いのも実情です。

攻撃的な犬に対しては、周囲の人や飼い主の安心のためにも、
普段から口輪に慣らすトレーニングをしておいた方が良いでしょう。